
ツィムトシュテルネ(ドイツのシナモンスタークッキー)
ツィムトシュテルネ(Zimtsterne)は、小麦粉をまったく使わずに作る、星形をしたドイツのクリスマスクッキーです。生地はアーモンドプードルとシナモン、それに卵白と粉砂糖を泡立てたメレンゲでできていて、同じメレンゲの一部が表面の白いグレーズになります。南ドイツのシュヴァーベン地方の生まれで、中はやわらかくてねっちりとしており、ビスケットよりもマジパンに近い食感です。グレーズを真っ白に保つため、140°Cの低温で焼きます。所要時間の90分は、メレンゲの泡立て、型抜き、グレーズ塗り、天板2枚分の焼き時間です。このほか、べたつく生地をのばす前に冷蔵庫で45分休ませます。約40個分で1人分は4個、もともとグルテンフリーのお菓子です。
材料
- 3 個分卵白
- 1 ひとつまみ塩
- 250 g粉砂糖
- 1 小さじレモン汁
- 350 g皮付きアーモンドプードル
- 2 小さじシナモンパウダー
- 50 g皮付きアーモンドプードル(調整・打ち粉用)
作り方
- メレンゲを泡立てます。油分の付いていないきれいなボウルに卵白と塩を入れ、角がぴんと立つまで泡立てます。粉砂糖はふるっておき、ミキサーを回したままひとさじずつ加え、最後にレモン汁を入れます。そのまま5〜7分泡立て続け、泡立て器を持ち上げたときに、つやのある重いメレンゲがしっかりした角になって立てばできあがりです。レモン汁には泡を安定させ、グレーズを白く保つ働きがあります。

- 先にグレーズ用を取り分けます。メレンゲを大さじ山盛り3杯、小さなボウルに移し、表面が乾かないようにぴったりとラップをします。これがあとでグレーズになります。忘れやすい工程ですが、アーモンドを混ぜてしまってからでは取り返しがつきません。
- 生地を作ります。残りのメレンゲにアーモンドプードル350gとシナモンを加え、ゴムべらで混ぜて、むらのないべたついた生地にします。やわらかいけれど、押すと形が残るくらいが目安です。流れるようなら、調整用の50gのアーモンドプードルを少し足して混ぜ込みます。生地をラップで包み、冷蔵庫で45分冷やします。冷えた生地はずっとべたつきにくくなります。
- オーブンを上下火で140°C(コンベクションオーブンなら120°C)に予熱し、天板2枚にオーブンシートを敷きます。残りのアーモンドプードルを少量ふったオーブンシート2枚の間に生地を挟み、8〜10mmの厚さにのばします。感覚としては厚すぎるくらいですが、薄い星は水分が抜けて固く焼き上がってしまいます。
- 星形に抜きます。5cmの星型は、抜くたびにコップの冷水にくぐらせると生地がきれいに離れます。抜いた星は1cm間隔で天板に並べます。焼いても広がりません。残った生地は押しまとめてもう一度のばし、なくなるまで抜いていきます。

- グレーズを塗ります。取り分けておいたメレンゲを混ぜ直します。固くなっていたら水を数滴加え、塗り広げられるけれど流れ落ちない固さにゆるめます。星ひとつに小さじ半分ずつのせ、小さなナイフかスプーンの背で、角の先端まで2mmほどの厚さに広げます。

- 天板を1枚ずつオーブンの下段に入れ、20〜25分焼きます。グレーズが白いままで、星がシートからすっとはがれ、裏が乾いてほとんど色づいていなければ焼き上がりです。この時点ではまだやわらかく感じますが、冷めるにつれて締まってきます。天板の上で完全に冷ましてから缶に入れます。やわらかい食感が好きなら、りんごのスライスをひと切れ一緒に入れてください。
よくある質問
焼く温度が高すぎたか、時間が長すぎたか、生地を薄くのばしすぎたかのいずれかです。ツィムトシュテルネには油脂も小麦粉も入っていないので、やわらかさを支えているのはアーモンドとメレンゲの生地に残った水分だけで、それも150°Cを超えるとすぐに飛んでしまいます。生地は8〜10mmの厚さにのばし、140°Cで焼いて、指で押すとまだへこむうちに20〜25分で取り出してください。すでに固くなってしまった分は、りんごのスライスを缶に入れて24時間置けば、やわらかさがかなり戻ります。
低めの温度で、オーブンの下のほうに入れ、メレンゲに少し酸を加えることです。上下火なら140°C、コンベクションオーブンなら120°Cにして下段で焼けば、上のヒーターがメレンゲに近づきません。メレンゲに入れる小さじ1のレモン汁にも白さを保つ働きがあり、天板を1枚ずつ焼けば庫内の温度も安定します。火力の強いオーブンで、15分ほどで角の先が色づき始めたら、残りの時間はオーブンシートを1枚ふんわりかぶせてください。
べたつくのが正常です。生地はアーモンドをメレンゲでつないだだけで、水分を吸ってくれる粉類が入っていません。アーモンドをどんどん足していくと、ぱさついて崩れやすい星になるので、追加は調整用の50gまでにとどめます。生地を45分冷やし、作業台の上ではなく2枚のオーブンシートの間でのばし、星を一つ抜くごとに抜き型を冷水にくぐらせてください。ドイツにはアーモンドの代わりに粉砂糖をシートにふる作り手もいて、これでも同じようにうまくいきます。
昔ながらのレシピは小麦粉の代わりにアーモンドプードルを使うので、もともとグルテンフリーです。ただし、粉砂糖やシナモンパウダーに小麦由来の固結防止剤が入っていないかは確認してください。アーモンドは同じグラム数のヘーゼルナッツパウダーに置き換えられ、色が濃く風味の強いクッキーになり、こちらはハーゼルヌスシュテルネ(Haselnusssterne)の名前でよく売られています。メレンゲがつなぎとグレーズの両方を兼ねているため、材料を一つ替えるだけでヴィーガンにすることはできませんが、アクアファバ(ひよこ豆の煮汁)を同量の砂糖と泡立てるとかなり近いものになります。粉を使わないお菓子という点では、フランスのマカロンと同じ仲間です。
缶に入れて涼しい場所に置けば3〜4週間もち、数日たった頃のほうが味に丸みが出ます。保存は単独か、レープクーヘン(Lebkuchen)のようなやわらかいスパイスクッキーと一緒にしてください。バニラキプフェル(Vanillekipferl)などのバタークッキーと同じ缶に入れると、湿気とシナモンの香りが移ってバタークッキーがやわらかくなり、どれも同じ味になってしまうので避けてください。グレーズがくっつかないように、段の間にはオーブンシートを挟みます。冷凍なら3か月までもち、室温に1時間置けば解凍できます。
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